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美しいものを特別に探していなくても、偶然出会う美しい色に、はっと心惹かれることがあります。

 
 Feb7-2015

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本日のコラムは、わたしたちの毎日を楽しく、心豊かに、美しい気持ちにさせてくれる「色」をテーマに

第1回目、「むらさき」。


紫 むらさき

「むらさき」はもともと紫草という植物の和名です。
この植物「むらさき」の根(紫根)を染料にしたことから、これにより染色された色も「むらさき」と呼ぶようになりました。




パープル (purple)

英語では、「紫」は、"purple" 。

このpurpleは、巻貝の一種"purpura"(ラテン語でプールプラ)に由来する言葉です。この巻貝の分泌液が染色の原料で、染めた色を「purpura」と呼びました。
この染色法は、現代のイスラエルやレバノンの地域に住んでいた古代のカナーン人が発明したといわれています。

巻貝1個から出る分泌液はわずかでしたので、この染色布は貴重なものであり、ローマ帝国の頃より西洋では高貴な身分の者が身に着けていました。
また、この染色によって彩られた紫は若干赤みがかっていたそうです。

英語でいう"purple"とは、日本で一般的な紫の色よりも、紅みがかった紫を指します。
日本では「京紫」という色に当たります。

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また、英語の"purple"は、紫(むらさき)と紅(あか)を含める場合があります。
例えば、怒って顔を紅くする様相を、英語では"turn purple with rage"と表現します。
細菌学においても、 "purple" は「紫」ではなく "red"(紅)を指します。紅色細菌 (purple bacteria) など。

もうひとつ、英語の色に"violet"という単語がありますが、これは本来スミレを意味し、
日本では菫色(すみれいろ)と訳されます。
青味の強い紫で、日本語の江戸紫に似ています。

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